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  • 執筆者の写真ShinFukuda

脳もカラダと同じように鍛えることができる。

更新日:2018年9月19日



脳の最適化=ブレインフィットネスという概念があります。


スポーツクラブで運動して、身体を健康にしようというのと同じです。

脳もフィットネスで、鍛えてやろうというわけです。


そこで、一つのキーワード「神経可塑性」というものがあります。


神経可塑性:体験を通して起こる脳神経の再結合


・ひとつの体験、ひとつの思い、ひとつの感情によって脳がかわる可能性

・ニューロンを新たに作り出す「ニューロン新生」と、ニューロン間に新しい結合を作る「シナプス新生」が含まれている。

・若い人の脳での神経可塑性は、神経のすばやい修復とともに速い学習を可能にする。年をとると神経可塑性の効率は悪くなるが、それでもなくなることはない。

・脳の容量も増加する。



刺激を受けない脳機能は、どんどんと弱くなっていきます。

それは、その脳機能を支えるニューロン・ネットワークの結合が徐々に弱まり、最後には消失してしまうからです。

とくに、お年寄りで低下しがちなのは、これまで経験したことがない状況下で問題を解決すること、ワーキングメモリ、注意力の焦点を絞ること、抑制力、柔軟性など、すばやく学んだり、新しい環境へ適応したりする能力をさせる機能に起こりやすいのです。


年をとったら脳は衰える一方だというのは大きな間違いだということです。


神経可塑性は、生涯に渡って続くのです!


行動を変えて脳を変えることが、健やかに生活するための脳機能の維持につながるのです。



では、どうすればいいか。


まずは、行動を変えるには段階があるということを理解しなければなりません。


前熟考期(変化について考え始める前段階)からスタート

熟考期(変化しなければと深く考える段階)に移行

実行期(変わるために実際に何かを試みる段階)

維持期(起こした変化を最低6か月間保つ段階)に移り

確立期(変化によって生まれた新しい行動が身につく段階)へと至ります。


行動を変えようと思って、それを無意識に日常的にできるようになるまではちょっと時間がかかるようですね。


とにかく、まずは自己観察です。


何を変えればいいか。

自己観察し、強さと弱さを評価し、それをもとに行動します。



それではすぐに取り掛かれそうなことを箇条書きにします。



・瞑想(マインドフルネス)


・有酸素エクササイズ


・社会的な交流


・レジャー活動

  音楽

  新しい言語を学ぶ

  コンピューターゲーム

   アクション:様々な感覚や知覚、注意力を強化する

   戦略ゲーム:ワーキングメモリを向上させる


・ボランティア


・感謝日記の実践(感謝の気持ちが幸福と健康をもたらす)



ひとつ、とても大事なポイントがあります。

これら行動変容には、「新規性、多様性、チャレンジ性」を必要とすることです。


同じことをずっと繰り返しやっていてもだめです。

新しいことにチャレンジして、いろいろと手を広げていくことが大事なのです。



まあ、こんなことを書いたり、思ったり、考えたりするのは簡単なんです。

実際に行動にうつすこと、とくにはじめの一歩がとても大変ですね。

なかなか、自分ひとりでは難しいかもしれません。

そういうときは、友人や家族の力を借りるといいですよ。


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